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2025年8月5日
5分
多様な価値を“星”で潰す時代は、もう終わりにしよう
人の価値はお金で評価できるか?
私たちは日々、多くの場面で「評価」されながら生きています。
学歴、肩書き、年収、SNSのフォロワー数…
こうした**“わかりやすい数値”**は、しばしばその人の価値を象徴するものとして語られます。
けれど、本当に人の価値は、単一の指標で測れるのでしょうか?
選ぶ側が多様である以上、最適解は単一の軸では測れない
例えば、ある人が年収1000万円のハイキャリアだったとしても、
- 家族との時間を大切にしたい人にとっては「仕事中心の生活」は評価されないかもしれません。
- 一方で、成長志向の強い人からは「ロールモデル」として高く評価されるかもしれません。
価値とは、誰にとっての価値なのかによって変わります。
そして、選ぶ側が多様である限り、「単一の正解」は存在しないのです。
お店の価値は星で評価できるか?
この考え方は、レビューにも通じます。
たとえば、飲食店のレビューで「星2.8」という評価を見たとします。
私たちは、無意識にそれを「良くない店」と判断していないでしょうか?
けれどその星の内訳を見れば、
- 味に厳しいグルメな人が「味はまあまあ」と言っていたり、
- 地元の人が「家族で気軽に行ける」と高評価していたりするかもしれません。
誰にとっての“2.8”なのかが見えない限り、それはただの記号に過ぎません。
単一指標が価値を判断する異常さ
星の数や点数で価値を測ることが当たり前になっている今、
私たちは知らず知らずのうちに、多様な価値を「一つの軸」に押し込めることに慣れすぎてしまったのかもしれません。
それはまるで、
「すべての人を年収順に並べて、友達, 結婚相手を見つける」と言っているようなものです。
そんな窮屈な世界で、正しい価値が伝わるでしょうか?
多様なまま価値が伝わる“当たり前”をつくる
レビューは「比べるため」ではなく、「伝えるため」にあるべきでは?
そもそもレビューの目的は、「他人と比べて点数をつける」ためではなく、「自分が感じた魅力を、誰かに伝えること」だったはずです。
多様な価値が、一律の評価基準に押し込められず、そのお店、その体験の“らしさ”のままで、誰かに届く。
OpenReviewはそんな世界を、「レビューフォーム」という小さな仕組みからつくっていきます。
OpenReviewからお知らせ
OpenReview(オープンレビュー)は、「お客様の声を集めて発信する仕組み」=レビューフォーム作成ツールを提供しています。
アルファ版は2025年8月15日に公開予定です。
現在、この仕組みを一緒に広げていけるパートナー企業様を募集しています。
パートナー企業様には、定期的にヒアリングを行い、実際にご利用いただいた感想や現場での声を教えていただき、そのフィードバックをもとに機能改善を進めていきます。取り組みの成果や進捗は、OpenReview Blogで公開し、一緒にサービスを育てていく形を目指しています。
お問い合わせフォームまたはメール(info@openreview.jp)から、お気軽にご相談・ご質問ください。
最終更新日: 2025年8月5日